貴方はフランスパンはお好きですか?

昔読んだフランス小説で、駆け出しの若い画家の物語がありました。

たしかモンマルトルの古いアパルトマンで、質素なフランスパンとワインだけの食事をしながらずっと絵を描いている・・という内容だったような・・。

素敵な小説だったから私のなかでフランスパンはちょっと素敵な食べ物だったりするのですが、でも焼き立てのパンが沢山並んでいるパン屋さんに行くと、端っこに並んでいるバゲットにはなかなか手がいかなくて・・

実は今日もフランスパンを買いにパン屋さんに入って、大変な葛藤に悩まされていました。(笑)

パンを選ぶ女の子

入口には美味しそうなデニッシュがいっぱい並んでいるのでそちらも買ってしまったのですが、店内にいる外国の方は長いフランスパンだけを一本手に取って、レジに並んでいました。

フランスではワインのほうがジュースより安くてびっくりした記憶がありますが、フランス人はバゲットとジャム、またはパテがあれば、それで簡単なお昼にしてしまうことも多いようです。

さて、今日はそんなフランスパンにまつわる小さな私の思い出の話です。

何年も前、あるお店のお手伝いにボランティアで通っていた時のことです。

いつもは自分でお弁当を持って行くのですがその日は時間がなく、私はサラダとジャムだけ持って、フランスパンを一本、行く途中で買って行きました。

商品の梱包に追われ、2時くらいになって、食事をしていなかった・・と思い出しました。

その時、仕事の関係者が二人訪ねていらっしゃいました。
色々な話をしているとさらにもう一人、お客様が・・

その時ほどフランスパンの偉大さに感動したことはありません。

例えば3人なら3等分、4人になったら4等分、5人来てくださったなら5等分すればいいのです。

しかもフランスパンは4等分でも5等分でもカッコがつくというか、一人分が少しになったとしても、全く寂しい感じがしないということにも驚きました。

最初はお客様も遠慮していましたが、最後は本当に思い出深い、楽しい時間が過ごせました。

たとえば突然10人の来客が来たら、バゲットを10等分するので、小さな一切れになってしまうかもしれません。
もし20人になったら、とっても薄い、ご試食用サイズになってしまうかもしれません。

それでも一人でフランスパンをかじるより10倍・20倍幸せで、素晴らしい時間が過ごせるんだ・・と心から感じました。

何もなかったのでとっさに人数分に分けたというだけなのですが、いくつにでも分けられるフランスパンは、魔法のパンみたい・・とおもいました。

フランスパン、スライスして卵とミルクとお砂糖にひたしてフレンチトーストにしてもいいし
カップに入れたオニオンスープの上に、薄くスライスしたフランスパンを乗せ、溶けるチーズを乗せてレンジにかけても、とっても美味しいです。(*^-^*)

もうちょっと詳しい作り方は・・・

1/ イギリス海軍のオニオンスープの作り方で、玉ねぎを5個位スライスしたらフライパンに極弱火でじっくりと時間をかけ、バターと塩、胡椒で飴色になるまで炒めます。

2/ 水とコンソメの素をいれて煮込み、スープを作ります。

3/ カップに注いでそのまま食べても勿論美味しいですが、薄くスライスしたフランスパンをスープに入れ、その上に溶けるチーズを乗せて、レンジで温めるのも美味しいです♪

ぜひフランスパンが残っているときに試してみてくださいね。

 

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