こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法 改訂版」は本当に素晴らしい本でした。

こんまりさんは5歳の頃からエッセなどの主婦向けの雑誌が愛読書で、片付けや収納に興味があったというのですから本当にすごい幼稚園生です。

そのまま興味がつきることなく片づけのとりこになり、中学、高校と大きくなっても学校から帰宅すると制服も着替えず片づけをはじめてしまう女の子だったそうです。

読み進めていくうちに彼女の掃除や片付けに対するトライ&エラー、そしてたどり着いた真理や方法は、例えば一般の80歳位の主婦が人生でこなしてきた片付けより質も量も心構えも格段に上だ・・と感じました。

私は他の人の掃除術や片付けの本は色々と読んでいて、今までは無意識にそれに沿って片づけをしていました。

でもこの本を読んですっかりこんまりさんに感銘を受け、今回は彼女の教えに沿って片づけをしてみようと思いました。

まず最初に私の今までのやり方と違ったのは「部屋別」「場所別」に掃除をしないということです。

例えば服でも小物でも、一般的に一か所だけにあることはまれで、あちこちにしまってあることが多いというのです。

そこで、自分の服を片付けると決めたら、(まずはブラウス・セーター・スカート・ジャケット・・などというようにカテゴリーに分けてひとつずつやっていくのですが)向こうの部屋のクローゼットにかかっているブラウスも、引き出しにしまってあるブラウスも、箱にしまってあったブラウスも全部持ってきて一度床に並べるのです。

そして手をあててしわを伸ばしたりゆっくり触れてあげながら、一枚一枚と心で対話して、これからの日々にもお願いしたいかどうかを感じ取るというのです。

私はそもそも部屋別に大掃除をしていましたし、クローゼットも一枚一枚床に並べてから選別したことはなく、いらないものはクローゼットからそのままはずして立ったまま片づけていました。

しかし全部の同じカテゴリーの洋服を一度集合させ、床に置いて、一枚一枚触って「これからも残すか、残さないか」を、心がときめくかどうかで知る方法は、まるで物との波動合わせのようでとても楽しい時間でした。

服は楽しかった思い出も覚えていてくれるようで「また着てね」と言っている服もあるし、まだちゃんと着てもらっていないから「早く着てほしいなぁ」と言っている服もありました。

そして中にはとても使いやすくヘビロテすぎて、繊維がけば立ってしまうまで着倒したスカートもありました。

こげ茶色の夏のスカートで柔らかい生地がとても好きでしたが、ぼつぼつした表面のけば立ちは限界になってしまっていたので最後まで惜しんでお別れした一着もありました。

今日はブラウス・Tシャツ・カーディガン・スカート、ジャケット・コート・・と洋服だけで半日かかってしまいましたが、疲れは全くなく、今まで感じたことのないものすごい爽快感です。

これは一枚一枚丁寧に診て、触って、感じたからなのだと思うのですが、自分の残した服が色も柄も形も長さも全て頭に入っているということがなんとも言えない心地よさなのだと思います。

こんまりさんの掃除術では片付けに手をつけるのにも順番があります。

1・洋服
2・本
3・書類
4・小物類
5・思い出品

の順番です。
これは難易度別でもありますが、それぞれの分野ごとにやり方と注意点が書いてあり、本当に目からうろこの知恵やポイントが書いてあります。

一番大切なことは、何を捨てるか・・ではなく何を残すかということで、自分の心の求めているものを知るということ、過去の自分に合っていたものでも今は合わなくなっているものを手放し、明日からの未来に自分が素敵に輝いて生きていけるよう準備しておくことなんだと思いました。

洋服を片付けていて、こんなに楽しかったのは初めてでした。

明日は服の中のpart2である小物(ストール、マフラー、靴下、手袋、帽子、ベルト、バッグなど)を手掛ける予定なのですが、早くやりたくてワクワクしています。

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