日曜日の夜、ブログを書こうとした瞬間、TVでDNAスィッチのことを放送しはじめました。

最初はPCに向かいながら耳だけ・・そのうち体全体がテレビ画面に傾斜・・ついにテレビ前に移動・・
そして終わったときは、テレビに向かって正座していました。笑

大変興味深い内容でした。

昨日のNHKスペシャルの番組の内容については、ネット上に色々な紹介が載っているので、リンクを貼っておきますね。
(参照:https://natalie.mu/owarai/news/329228)

是非、お時間のある方は最後にこの番組の動画を貼っておきますので見てみてくださいね。

そして簡単に概略を知りたい方のために、番組の内容はかなり深くて広いので、まずはこのDNAスイッチとはどういうものなの?ということを今日のコラムでは書き留めておきたいと思います。

簡単に私の受け止めた範囲で要約しますと

1・人間の体質やありとあらゆる性質、才能、特徴は全てDNAに情報があり、一つ一つの情報にはスイッチがある。
2・このスイッチはオン・オフができる。
3・このスイッチは意識的に(人が働きかけることによって)オンやオフをすることができる。
4・これによって癌細胞などができても、「癌を抑えるスィッチ」をオンにしていけばそれを増殖させないことができる。
5・「老化を進める遺伝子」はオフにしておけば、老化が進まず、肌を若返らせることができる。
6・「記憶力をアップさせたい」と願う人は「脳の神経細胞を成長させる遺伝子」のスイッチをオンにする。
「音楽の才能を高めたい」人は「聴覚に関わる神経伝達物質」を作るスイッチをオンにする。

このように健康だけでなく、人の才能やありとあらゆる個性についても多大な影響を与えている。

ということなのです。

DNA1 DNA2

DNA3

もちろん記憶力UPのスイッチをオンにしても、一生懸命学習する努力をすることは必要ですし、聴覚のスイッチをオンにしても、音楽にどんどん触れなければ意味を持たないと思いますが、でも夢を叶えたい時にはとてつもなく強い味方ですね!(*^-^*)

そして実は私が最初に釘付けになってしまったのは番組の最初に写ったDNAのモンタージュ写真。

まさかこんな写真が撮れるなんて・・と信じられない思いでした。

DNAってこんなふうに写真に撮れるんですね!!(@_@;)

番組の内容はかなり広範囲だったので、ここでは癌の細胞ができてしまったとき、どうなるか・・ということを書き留めておきたいと思います。

癌になるしくみ

DNAについて、たとえば癌では、生まれ持った遺伝子で癌になる確率はたったの8%しかありません。

残りは生活習慣や環境が影響していると思われてきましたが、それだけではなかったのです。

人が誰しも持っているDNAのスィッチが、オンになっているか、オフになっているかで癌を発病するか、しないかが決まります。
また癌を発病しても、それが治るかどうか・・ということも関わってきます。

これは全く同じDNAを持つ一卵性双生児の片方が癌になり、もう片方の人が癌にならなかったというケースで研究がすすめられました。

細胞の異常な増殖を抑える働きを持つ「癌を抑える遺伝子」は健康な人はオンになっていますが、がん患者のDNAスィッチを詳しく調べるとオフになっている人が多かったのです。

例えば癌を抑えるDNAスイッチがオンの人の場合、「癌を抑える遺伝子」の上を読み取り機のようなものが走り、設計図を読み取ります。
その情報をもとに「癌の増殖を抑える物質」が作り出され、癌が抑えこまれます。
これがDNAスイッチがオンになっている状態、健康な状態です。

一方DNAスイッチがオフになっているとどうなってしまうのでしょう?

私達の大切な「癌を抑える遺伝子」がくちゃくちゃに折りたたまれてしまっているのです。

イメージではガムテープを20センチ位カットして、手の上で握ってみたような感じです。

ぐちゃっとくっついてしまい、使えませんよね。
こんなふうになってしまうと設計図の情報を読み取れませんから、「癌の増殖を抑える物質」を作ることができないのです。

それにしてもどうしてくちゃくちゃになってしまうのでしょう?

その犯人は「DNAメチル化酵素」というものです。

この酵素は糊みたいな性質を持っていて、「メチル基」と呼ばれる極小の分子をDNAにくっつけます。

するとまるで磁石のような働きをして周りにある物質を引き寄せ、「癌を抑える遺伝子」もくっつけて、くちゃくちゃに折りたたんでボールみたいにしてしまうのです。

こうしたスイッチの切り替えはおよそ2万個あるすべての遺伝子で起こる可能性があり、その結果体質や能力、病気のなりやすさなどが変わり、私たちの運命も変わっていくことになるのです。

不老・肥満防止・糖尿病防止・記憶力アップ・持久力アップも

どうすればDNAスイッチが切り替わるのか、全てのものがわかるまでにはあともう少し時間がかかりそうですが、食事や運動で「DNAメチル化酵素」の量が変化すること、そしてスイッチがオンやオフになることがわかってきています。

さらに凄いのは「DNAメチル化酵素」を薬でコントロールできるようになってきたことです。
ジョンズ・ホプキンス大学で世界で先駆けて臨床試験が進められています。

これは薬が投与され、その薬が「癌を抑える遺伝子」にたどり着くと、それをくちゃくちゃにする犯人の「DNAメチル化酵素」がやってきても、その動きを制してくれるのです。

すると、「癌を抑える遺伝子」はくちゃくちゃにならないですみますから、体の中で「がんを抑える物質」をいつも通り作ることができます。

臨床試験では末期の肺がん患者45人が参加し、およそ3割の患者で効果が見られ、中には腫瘍が完全になくなった人もいたのです。

本当に素晴らしい研究が進んでいると思います。
そしてそれよりも、もっと不思議で素晴らしいのは私たちの体です。

宇宙から帰還した宇宙飛行士のDNAは・・?

この後、番組ではNASAの一卵性双生児の双子の宇宙飛行士にも及びました。

双子の宇宙飛行士のスコット・ケリーさんとマーク・ケリーさんのDNAを調べた結果を紹介されました。

一年ちかく国際ステーションに滞在したスコットさんと、地球に残ったマークさんのDNAに起こった変化を調べたのです。

ご存知の方も多いと思いますが、宇宙では強力な放射能が降り注ぐのでDNAに傷がつき、癌などのリスクが高まることが分かっています。

宇宙から帰ってきたスコットさんのDNAは、宇宙にいる間に9000以上のDNAスイッチが変化していました。

それは強力な放射能で癌などになるのを抗うように「DNAの損傷を修復するスイッチ」がオンに、また無重力空間では次第に骨がもろくなっていきますが、それを防ごうと「骨を作る物質を増やす」スイッチがオンになっていたのです。

本当に私達の体はすごいですね。

これまで一度も経験したことのない宇宙という空間にもなんとか適応しようとしてくれるのですね・・

体にはどんな病気も治すことができる潜在的な力を、誰もが持っていることが証明されてきていると思います。

そしてきっとこれからは、一人ひとりが遺伝子検査をして自分のかかりやすい病気などを事前に知り、薬や食べ物で事前に対策をしていくようになる時代になるのだろうな・・と思いました。

出典:参考 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_972.html

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_974.html

参考 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=gpJa31m1r4E

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