先日、びっくりするようなニュースを読みました。

電車でマスクをした女性が咳をして、それをとがめた男性と、別の男性が殴り合いの喧嘩をしてしまったようです。

こんなことってあるんだ・・と驚きました。

私は長年生きてきて、どういうわけかこういう目には一度もあったことがなく、素敵なシーンばかり目撃してしまうのです。

3・11の数日後、出勤する電車に乗っていた時のことです。
またいつ余震がくるかわからず、地下鉄の中の乗客たちは皆不安そうにしていました。

私も無事に着くかな・・と思いながら座っていたのですが、停車駅でドアが開いて人が目の前を通った時、ヒラヒラ・・と一万円札が目の前に飛んできました。

あ・・と思ったら、目の前に座った男の人が「あ・・これ!落ちましたよ」と言ってお札をキャッチし、電車から出ようとするお爺さんに渡しました。

「あれっ?落としましたか?いやぁ~助かった。ありがとう~~!」
おじいさんは何度も何度も頭を下げて降りていきました。

そして何事もなかったように男の人は座席に座り、普通に電車は動き始めましたが、私は心の中で「さっすが日本人(≧▽≦)素晴らしい~~!」と大喝采していました。(NYやパリの地下鉄ではこうはいかないです・・)

ある日のこと。

用事で出かけ、駅の階段を降りようとしていたら「すみません!!」と後ろから走ってきた女性に声をかけられました。

私の携帯ケースから千円が落ちたそうです。
(これが一万円だとちょっとかっこいいんですが。。私の場合はチャージしようと思ってはさんでいた千円札でした。笑)

「わ~・・落としましたか!?わざわざすみません!どうもありがとうございます
( ;∀;)」

私は本当にびっくりしましたが、わざわざ走って届けてくださった女性に何度もお礼を言って、もし私もお金を落とした人を見かけたら、ピンヒールを履いていても全速で走って届けてあげようと思ったのでした。

その日はさらにびっくりすることがありました。

夜、コンビニに寄って帰り道を歩いていたら、また誰かが走ってきて「あの・・すみません」と声をかけられました。

振り向くと若い女の子が「この傘、お忘れじゃないですか・・?」と言うのです。
見ると白地に綺麗な刺繍が入っているすごく素敵な傘でした。

「いいえ。すごく素敵ですけど・・私のじゃないです。。」と言うと女の子はかえってびっくりした顔をして、そうでしたか、ごめんなさいと言って戻っていきました。

風に飛ばされたお札は走って届けてもらうし、自分のではない素敵な傘まで持ってきてもらうし、どうなっちゃったんだろう??と不思議な気持ちで帰ったのを覚えています。

そんなふうに私は、見ず知らずの人に沢山助けてもらって生きているので、今回のようなことも信じられない気がします。

その男性ももしかしたら、本当はいい人なのに不安すぎて心が壊れちゃったのかもしれません・・
それか自分自身も体調が悪くて、とっても疲れていたのかもしれません。

きっと今はすごく反省しているんじゃないのかな・・と思えて仕方がないのです。

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