少し前にこんな本を読みました。

いわくゼウ氏という神様の様な人が、これからはどう生きてゆくと良いかを教えてくれるという内容です。

私にとってこの本の内容は、ブログの方向性とも関わるとても興味深いものでした。

この本ではこれから先はワクワクではなく、ふわふわと生きてゆくことだと書かれています。

自分が一番やりたいことって何だろう?
それはあなたの心が無条件にワクワクすることですよ・・

こんな内容のことはスピリチュアルに詳しくない人でも、一度はどこかで読んだり聞いたりしていると思います。

ワクワクする気持ちを大切にしていくと、本当に自分がしたかったことに繋がっていくということは多くの人に知られるようになりました。

しかし皮肉なことにそれが一般的に知られる様になった今、もうどんなにワクワクと自分の夢を大切に育んでも、それができるかどうかわからない時代に入ってしまいました。

これから何年先までも、どんな時代になるか先が見えない。

流れがあまりにも早く、きちんと学び、準備していたらもうその時代が終わっている可能性が高い。

親や先生、先輩達のやり方やアドバイスを一生懸命に学んでも、それが通用する世の中ではなくなってしまった今、若い人達はこれからどうやって生きてゆけば良いかということなのです。

この本で言われているようにあまり思い込まず、いつも軽く、あれも良いな、これも良いな、とふわふわ生きること。

確かに言っていることはわかるけれど、私は自分のことに落とし込むことができないまま、釈然としない気分で本を読み終えました。

でも昨日、あることがきっかけでそれが少し自分の中で繋がってきました。

私は昨日お肌のお手入れのために、知人のやっている小さなエステサロンに行きました。

そこで聞いた話は本当に驚くことばかりでした。

その方の息子さんは高校三年生と大学生。

この閉塞的な時代(友達とも密になるな、集まるな、店は多くの人数は入れないなどなど)我慢することばかりの学生生活を送ってきたわけですが、もはやあの子達は気にもしていない。

すっかり慣れて、もういちいち残念がったり落ち込んだりもしていない。

あっそ。じゃどうする?外で食べれば良くね?とすぐに切り替える。

気にしない。いちいち怒らない。
そもそも期待しなくなったんですよ、ほんとうに。とその方は言っていました。

子供ってすごいですよ。すぐに別のプランに切り替えるんです。

そして、お客様も二十代の方はそんな方ばかりなんですよ、と話してくれました。

先日来られた方は、結婚式をしようとしていたらコロナでできなくなってしまった。

そこで先に一緒に暮らし始めたら、彼が単身赴任で大阪に行ってしまうことになった。

今の時代は2人で働かなけれは生活をしていけないので、彼女は東京に残り働き続けることにしたそうです。
絶対について行くという選択肢はなかったとのこと。
そうすると生活が成り立たないからです。

(ちなみに今モテる女子は稼ぎのありそうな子。昔のように可愛らしい良妻賢母になりそうな女の子はモテなくなってしまい、今は専門分野でしっかりと働いてくれそうな子が一番結婚が早いそうです。)

そしてそれなら先に子供を作って、コロナが終わったら結婚式をすれば良いじゃないかということになり(プランB)
不妊症でもないけど婦人科で検査してもらい、今日なら妊娠しやすいですよ、という日に彼女は新幹線に乗って子作りに行ったそうです。

そしてそれは成功し、すぐ妊娠されたそうです。

なんてすごい!と私はびっくりしてしまいましたが、なんだかあっぱれだなぁ・・と思いました。

ほんとはおじいさんやおばあさん、両親やお友達を呼んでちゃんと結婚式をしたかった。
でもできなくなってしまった。
だからといって、泣き寝入りもしないし、この世界に文句を言うだけで夢をあきらめるようなこともしない。

文句を言っている暇にさっさとプランBに切り替えたんですね・・

そういうと
本当にそうなんですよ。今の20代の子たちはみんなプランA.B. C. D.Eってあるだけじゃないんですよ。
微妙な違いのA’、B’、C’だってあるんですよ。
と言われました。

私たちのような時代の人って何かを見つけると、それを大切にしようとするじゃないですか。
好きなことでも、物でも、考え方でも何でも・・。
でも、今の子ってそんなことはこだわらないんです。
というより、こだわりたくてもこだわれなくされてしまったんですもんね・・。
凄いですよ~!!と高校三年生の息子さんの話を色々と聴かせてくれたのでした。

そして私は、これからはこういうやり方で夢を叶えてゆくのだなと感じました。

夢は持っていていいのです。
でも、それをワクワクしながらひたすら大切に追いかけるというのではなく
こうしたいと思っていたら、これができなくなった。⇒それじゃプランBでこっちからやろう
それもできなくなってしまった⇒それじゃプランB’でだめだった場合のここに行こう

そうやって、限りなく次の手を使ってふわふわと対応していくうちに、いつか本当に行きたかった場所にたどりつくのだろう
な・・そんなふうに感じました。

 

  

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