まさかこんなことがあるなんて・・

先日、私は週に2・3回の不動産関係のアルバイトを探していました。

今もパート勤務をしているのですが、もし見つかれば宅建の資格を使って家や両親のことと両立できる時間で働きたいと思っていました。

週に2・3回で探すと本当に職種が限られてしまいますが、秋は不動産関係は動くのでいくつか条件に合うところが見つかりました。

その不動産屋は勤務地は赤坂から5分で、週に2・3回勤務からOK.
時間は10時以降で4時間以上なら良く、土日祝日は休みです。
時給は1100円~で、宅建免許のある場合は1400円~となっていました。

ベンチャー企業で急成長したらしく、香港と東京、大阪にオフィスがあると書いてあります。

賃貸ではなく富裕層向けの資産運用のためのマンションを販売するのだろうな・・と思い、会社の口コミを調べてみましたが
まだ日が浅い会社のせいか口コミのページもありませんでした。

最近の求人サイトは会社概要の下に「応募する」ボタンがあり、なんとなくポチっとしたところ履歴書を送ってくださいと返事が来て、その後香港にいる担当者の方とズーム面接をすることになりました。

面接では50代後半の男性社員に色々なことを質問されました。
11年間勤務していたハウスメーカーではどんな仕事をしていたか。
その時にはどんなお客様がいたか。営業に繋がる仕事の内容は?
派遣で分譲マンションの受付や接客をやっていた時はどんな仕事をしていたか。
宅建の資格は使って仕事をしたことはあるか・パソコンはどの程度使っていたか・ワードプレスでブログやHPを作ったことがあるか・ワードプレスで画像を取り込めるか等々かなり細かなことを聞かれました。

パート社員といっても営業の補助やHP作り、重要事項説明など、社員のやるような仕事をやるようです。

そしてようやく私が質問しても良さそうなタイミングになりました。

こちらの会社ではお客様の投資用のマンションなどを販売するのですか?と聴くと
いえ、全部です。
全部・・土地も建物もということですか?
するとその人は小さな早口で
そう、土地や山、いろいろありますよ、建物ごとです。

土地や山、建物ごと・・。。??
私はちょっと面食らって質問を変えてみました。

場所は京都とかでしょうか?

いえ、やはり東京や大阪が多いですよ。それと北海道。京都もありますけれどね。
あとは今、日本に住んでいて以前買われたお客様に第二、第三の物件もご紹介したいということもありましてね。
事業が急に拡大したので追いつかないんですよ。
先日NHKのクローズアップ現代にも出たんです。本当は今朝も羽鳥慎一モーニングショーに出る予定だったんですけどね、エリザベス女王の葬儀の話が入ったんで来週になったんですよ。

その担当者は、来週はサンデーステーションにも出ると言いました。

NHKのクローズアップ現代って、現代の闇について深堀りしている番組だし、そのあとも色々なチャンネルで特集するとは、かなりディープな売買をやっているのかな・・?と思った私は時給についても聞いてみました。

宅建を持っていても、それを使って仕事をしていた方とペーパーの方もいるしょうから、皆さんが1400円ということではないです。1200円の人とか1250円の人とかね・・それは私が決めることではないんで・・。とのこと。

東京のオフィスには何人いるのかと聴くと、社員は一人であとはアルバイトの人が2人位とのこと。

儲かっていても社員は取らず、使えそうな資格を持つパートを雇って社員と同じ仕事をさせようとしているのがありありでした。

面接が終わった瞬間、ここはダメだ!と思ったのですが、念のためその会社でクローズアップ現代の番組を調べたら、確かに特集で組まれていました。
代々続く秘境の温泉宿、目の前がスキー場のホテル、水源地など、日本の宝というような土地や温泉の湧き出る土地が、コロナ化で人が来なくなり借金を返すことができず、破産宣告をするか中国や香港の投資家に売るかという究極の選択を前に売ってしまう現実がレポートされていました。

北海道や飛騨・高山の水源地などが中国人に買われていることは知っていたのですが、それを売っているのが日本人だったことに悲しさを通り越して情けなくて涙が出てきました。

急成長して手がたりないからと安いパートで人を集めてさらに拡大しようとしていたことも呆れますが、昨日届いた最終面接のお知らせにお断りのメールを書いても、一言の返信もないような会社でした。

日本の土地を日本以外の国の人に売るということを推奨しているような、自分の国を守ろうとしない国。
そして自分の国を他国に売ろうとしている不動産屋。

儲かるならなんでもする政治家と儲かるならなんでもする国民。

この国はもう、誇り高き日本人の住む国ではないのでしょう。

イーロンマスクが言っていた日本は消えるという意味は、このことだったのかもしれないと思いました。

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