前回の続きを書いていきたいと思います。(引き寄せの法則を学ぶのが大切と思う訳は・・参照)
私が母の問題で考え続けた結果「逆引き寄せ」が起こったのだ、と確信する前にいくつかの出来事がありました。
ひとつは私が玄米菜食の勉強をはじめて、フードコンサルタントの資格を取ったり、玄米菜食の料理学校に通っていたときのことです。
白米はいけない、肉食も血液を汚すということで、肉のかわりに小麦を素材としたグルテンミートという材料を使って(それを肉もどきとして使って)色々な献立を調理して、最後は皆で食べます。
家庭科の調理実習のように調理台を囲んでの食事なので全然リラックスできないし、味気なくて私は好きではありませんでした。
それでも当時は母の死を無駄にしたくなくて、そこに通って勉強して、何か仕事にしていこうと考えていました。
ある日先生方が食事をしながら「〇〇さんは、肉食ばかりしていたから亡くなったのよ」という話を始めました。
私は当時20そこそこだったので、先生方からは全く気にされてなかったのでしょう。
又はちゃんと教えてあげないと・・という意味でもあるのか、先生方の本音が炸裂していました。
「玄米菜食をしていないからよ・・可哀そうにね」
「ああいう食生活をしていたらそうなるわよね」
私は食べ物が口の中で石団子になってしまったような気がしました。
「こんな話をしながら、銀色の調理台を囲んで食べても美味しくないや・・」
無理矢理飲み込みながらぼーっと私は思いました。
その後、玄米菜食を長く続けてこられた関係者の方が40代で亡くなる出来事があった時、こういう場合はなんて言うのだろう?と私は思っていましたら、その点についてはノーコメントでした。
私はそのコースを修了して、その後その道に進むことはしませんでした。
当時20代だった私には一言で言ってしまうと「なんだか楽しくないし合わないから」ということでしたが、何故楽しくないのか、合わないと思ったのか、考えてみたのです。
理由はこうしなければ駄目なんだ、という考え方が私には合わなかったこと。
そういう取り決めで食事をしても、まったく喜びも楽しさも感じられなかったこと。
お洒落な雰囲気が一切なくて、話題が偏るような料理はつまらないと感じたこと。
でした。
母の命をかけての教えを、こんなふうに終わらせていいのかな?仕事にしなくて良いのだろうか?とも思いましたが、その後の人生で料理をしていくうえで、身体に良い物、悪い物、どのような野菜をどのくらい食べれば良いかということがしっかり骨身に染みるところまで学べたので良かったと思っています。
さらに付け加えるのならば、89歳の私の父や義母は、肉が大好きです。
毎日、あるいは一日おきに食べています。
肉を食べたら癌になるとか病気になるとか、早死にするとか・・一概にはいえないことを教えてくれたと思っています。
そしてやはり、その点を踏まえても(母も食事は玄米ではなかったし、肉も魚も普通に食べていました)原因は食事だけではないのだ・・ということを母の亡きあと(父が)教えてくれたように思います。