今日は私の今働いている仕事について書いてみようと思います。

私は今、本業の物づくりの仕事の傍らで、学生マンションの会社でもお仕事をしています。

大学の合格発表がある今が丁度一番の繁忙期で、一日に私一人で10個近い重要事項説明をしたりしています。(^^;、

昨日のIT重説の朝一番は、A大学が第一志望の男の子のお父さんでした。

回線を繋いで最初にご挨拶をしていたら、なんだかお父さんの顔がすごく青ざめているので、どうしたのかな~?と思いました。

開口一番にお父さんが「実は息子がA大学に落ちてしまいまして・・」
「補欠が出るのが3月9日なんですが、それまではこの部屋の入金は待ってもらえないんですよね・・」

「そうでしたか。入金については後ほど確認してみないとはっきりしたことはお伝えできないのですが、基本はそういうことになっております・・。第二志望はどちらですか?」

「H大学です」

「H大学ですか!それでしたら、こちらのマンションからも通学しやすいですし、〇〇駅付近には本当に何でも揃っていて便利だと思いますよ。」

「・・・・」

「H大学の場合はこちらの物件は手放されるおつもりでしょうか・・?」

「はい・・」

結局、この後重説を完了させて、私のほうから店長に確認し、メールで後ほどお返事するという流れになりました。

最初に画面に出てきた時は本人か?と思うほどお父さんの顔が憔悴していて、本当に気の毒になってしまいましたが
(言えないけど) 「お父さん、そんながっかりした顔しないで!試験なんて水物だからね!息子さんはもっとショックなんだから、お父さんは「そうか。ま、次があるさ~」って笑っていてあげてくださいね」って言いたかったです。

お父さんは本当に息子さんと同じ気持ちで、まるで自分のことと同じに心配しているんだなぁ・・
この息子さんは、こんなお父さんの愛情に気がついてくれているかな・・。と思いました。

(この件については店長判断で、補欠発表日まで待ってあげられるということになりました。)

IT重説の予約の隙間時間には、見積書の確認の電話に対応します。

電話をすると、お母さんが出ました。
京都の方で、娘さんが東京の大学に出るので一人暮らしです。

「え~!!敷金とか入館金とか、退去時基本清掃料とか、保険って・・こんなにかかってくるんですか~!?」
「これって、もう少しまけてもらうことはできないんですか!?」
「保険って省かせてもらってもいいですよね!?うち、他にも保険入ってますんで」
「自転車ステッカー代ってなんですか?」
「インターネット使用料、って省いてもいいですか?」

「いや~・・家賃が5万くらいですむかなと思ってたら、これじゃ八万超えちゃうじゃない・・(泣きそう)無理かも・・・」

本当にそうですよね・・!!(私も心の声)

「そうですよね・・。はい、こちらは入らなくても大丈夫です。(本当はもっと薦めてほしいと言われている)」

「後ほど、主人ともう一度相談してから、また電話してもいいですか~?まさか8万超えちゃうと思わなくて」

「はい、大丈夫ですよ。そうですね、かしこまりました。」

「ごめんなさいね~!高いとか、安くしてとかばっかり言って(半泣き)」

「いえいえ、とんでもありません!本当に学費だけでも大変ですよね・・お家賃までとなると・・」

「そうなんです、私のパート代、一円も残らないわ!」

「そうですよね・・(私も半泣き)」

この後、夜私が退社した後にお電話がかかってきて、無事に成約となったそうです。
お父さんが、それでもいいじゃないか!なんとかなるさ!って言ってくれたのかな。

子供が精いっぱい頑張って勉強して、合格したんだから、なんとかいい学生生活を応援してあげたいと思ってくれたのでしょう・・。

なんだかもう、そのお父さんやお母さんの気持ちに涙が出そうになってしまいます。

本当にこんな親の愛情なんて、子供はわかるはずもないんです・・。(私だってわからなかったから)

お父さんもお母さんも、腰や首や肩や、色々なところを痛くしても、身を粉にして働いても子供の夢を応援してあげようとしてくれているけれど、こんなところに生まれた子供たちは本当に幸せです。

世の中には本当につらい思いをしている子供たちも沢山います。

いつか、子供たちの学費や住まいなどについては、一定の試験に通ればどんな子でも、全部が国費になればいいなぁと思います。

そして親も子供も無理することなく、のびのびと大きな夢にチャレンジできるようになれればどんなにいいだろう・・と思います。

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