ここ数日は看護婦や医者の友人、いろいろな友達に手紙を書いては、私が作ったマスクやマスクチャームを送っていました。

いつも元気な看護師の友達は「誰にも言えないけど、私たちは(病院の)生贄なの」と言いました。

同僚の看護師達は、もう精神的にもみんな限界がきていると言っていました。

私のマスクは夜勤明けの通勤に使うと、守って貰っている感じが半端ない・すごく嬉しいと言ってくれました。

どんなに優しく聡明な医療従事者だって生身の人間です。

蓄積される疲労の中、どれほど不安で怖いことでしょう。

そんな中でも嫌な顔ひとつせず、病気の人達のために命がけで働いてくれているのです。

そしてそんな人たちと同じ人間でありながら、家にいられることのできる私にできることといったら、せいぜい沢山マスクを作って送ってあげることくらい・・。

ものすごく情けなくて、やるせない気持ちでいっぱいでした。

そんな時、仕事関係で繋がりのあるデザイナー兼pubのマスターからのお願いで、マスク作りを手伝うことになりました。

このpubは海外のアーティストも訪れるほど人気のお店なので、マスターが小池都知事の宣言よりも先に店をクローズし、当面の間マスク作りをしてしのぐ決断をしたことを聴きつけ、テレビ局2社、新聞2社が取材にやってきました。

そのおかげもあってか、あっという間に注文が700枚を超えてしまったというから驚きです。

その後も1000枚目指すかのように、続々と注文が来ています。

私もこれからしばらくの間、このマスク制作の手伝いに全力を注ぐつもりです。

ものづくりの仕事をする身として「今、皆が困っているもの・必要としているもの」を大勢の人に作るお手伝いができるのは、これ以上の喜びはありません。

それにしても・・pubの休業中に食べていくための代案だったと思うけど・・
いつのまにか世界一有名なマスク屋さんになってたらどうするのかなぁ・・

 

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