
私は幼い頃から「なぜなぜ坊や」でした。
なぜお花はきれいなの?
なぜ色んなしゅるいがあるの?
お花はなぜしゃべらないの?
木とことりとそらは友達なの?
なぜねむくなるの?
なぜねむくないときもねないといけないの?
なぜ犬はワンしか言わないの?
なぜこどもはおとなになるの?
プールはおかねをはらうのに、うみはおかねがいらないの?
とにかくこの世はわからないことばかり。
私はわからないことを何でも母に聞いていました。
母はいつも何とか答えてくれていたのですが、でもこんな娘の突拍子もない質問には困ったことでしょう。
そんな母は夜になると、コクヨの大学ノートに万年筆で、私の言葉を書き留めていました。
ある夜、母が「Emiちゃん、さっきママになんて聞いたっけ・・」と言ったので、机に近寄っていくと、母がノートに私の言葉を沢山書き留めていたのを見てびっくりしました。
私の言葉を、母は宝物のように大切に書き留めてくれていたのでした。
母は高校の生物・物理の教師をしていた才女でしたが、私ときたら小学生の頃から算数が大の苦手。
体が弱く、空想の世界に入り込んで見えない妖精と話をしてるような変わった子供でした。
しかしそんな私でも、母は面白いと心から楽しんで育ててくれました。
母のエピソードでは、忘れられないことが沢山あります。
ある日母は顕微鏡で植物の葉っぱを見ながら
「ああ面白い!!このままご飯なんていらないからニンジンをかじって、ず~~っと顕微鏡を見ていたい・・」
と言うのです。
「葉っぱの中には神様がいるのよ」
私はまさかと思いながら大急ぎで顕微鏡をのぞきこみましたが、そこには神様らしき人物は見えません。
うちのお母さんはおかしくなっちゃったかもしれない・・。
それに、ご飯がニンジンだけになるなんて困る!と思いました。
それで大急ぎで「ニンジンだけのご飯はいやだよ~」と言ったことをよく覚えています。
自然が大好きで植物や花が大好きだった母は、森に遊びに行ったとき「この世で一番偉いのは木なんじゃないかな・・」と言っていました。
「どうして?」
「木は何千年も生きてきているから・・」
言葉を話さず、ただひたすら天に向かって太く、大きく伸びている巨木を見上げて、確かにそうだな・・と子供心に深く感じた記憶があります。
母の日が近くなると、そんなことを思い出します。
私は地球に生まれて良かった。
美しい地球の自然が大好きだし、その中にいるだけでエネルギーが湧いてきます。
豊かな自然、生きとし生けるものたちみんなが楽しく、幸せに生きられますよう
そのための魔法の力を、世界中の子供たち一人ひとりの手の中にしっかりと手渡していけますよう
できることをひとつづつ、続けていきたいと思っています。